BIOMBO(ビオンボ)/屏風 日本の美

parasol2007-10-06

サントリー美術館で開催中の「BIOMBO(ビオンボ)/屏風 日本の美」展に行ってきました。
BIOMBO(ビオンボ)とは、ポルトガル語スペイン語で「屏風」を意味します。南蛮貿易漆器と並んで盛んに輸出品されたそうです。
私が興味を引かれた2作品を紹介します。

No25「悠紀・主基地方風俗歌屏風 平成度」 

今上天皇が即位する大嘗祭に献上された作品。金がベースになっていると考えがちですが、薄い青と赤がベースとなっている斬新的な作品でした。全展示作品の中でも一番新しい屏風ですが、現代芸術も取り入れ「温故知新」をこの作品から感じました。

No42「泰西王侯騎馬図屏風」17世紀

イエズス会セミナリオで学んだ信徒が書いたと推測される作品。この作品の中にもイエズス会の紋章が描かれていて、イエズス会も日本の宗教画以外の世俗画にも関心を寄せていた。屏風を積極的に取り入れて布教活動に利用していたと考えられる。屏風絵は初めてみたので面白かったです。

No55「関が原合戦図屏風」

徳川家康と石田光成の天下分け目の合戦を描いた作品。直接的な戦闘場面が展開する歴史絵巻も兼ねています。戦勝記念としてつくらせ飾ったそうです。日本史資料集で見た事があります。