「ヴェネツィア絵画のきらめき」

parasol2007-09-09

渋谷東急文化村で展示されている『ヴェネツィア絵画のきらめき 栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ』展に行ってきました。
神話や宗教画から展示が始まります。ヴェネツィアの市民生活の風俗画や風景画、水の都として繁栄した15世紀から18世紀に焦点をあて3つのセクションから構成されています。
1番ジョヴァンニ・ベッリーニと工房作「聖母子と洗礼者聖ヨハネ」は入り口そばに展示されていて色鮮やかな色彩が眼を引きます。
4番ティツイアーノ作「洗礼者ヨハネの首をもつサロメ」優美な若い女性の赤とグロテスクに見えるハネの首がとても対照的です。女性の視線の先にはヨハネに対する張り詰めた緊張感が漂ってきます。悲劇的な場面にも関わらず、女性の美しさの方が目立っています。解説によると高度の美の理念とのことですが、単純な私にはそこまで理解できませんでした。29番ジャンバッティスタ作「聖母子と聖ヨセフを礼拝する聖女テレサー」はめずらしくロココ調でフランスの影響も受けています。
ホームページによると毎回展示と共にディスプレイもこだわっているとのこと。布地の色は赤だったのですぐに分かりましたが、シャンデリアまでバロビエール&トーゾの華麗で繊細なシャンデリアを飾ってあったらしいですが、上を見るのを忘れていました。次回からはシャンデリアまで見ようと思います。