一流建築家の知恵袋 マンションの価値107

 先日の住宅金融公庫のセミナーの講師の本「一流建築家の知恵袋 マンションの価値107」を入手した。
 セミナーの内容は本の内容そのものだということが分かったが、どんな人が書いたかが少しでもイメージできると楽しく読める。
 この本は、マンションを見るときのポイントが、構造・配棟・設備・環境などに分かれて記載されているが、この手の本の宿命ではあるのだが、各項目ごとのポイントが書いてあって、その背景にある、筆者の価値観や基本的な評価方針が分かりにくい。

 もちろん、全体を読むと騒音の問題や、長期的なメンテナンスを重視している、ということや、物件そのものに加えて「なぜこういう設計になっているか」ということを確認することが大切、というは姿勢や主張はごもっともである。
 だから、その辺りをもう少し踏み込んで記述してくれると、自分の頭で考えるときに参考になるような気がする。