弓曳童子制覇

ようやく弓曳童子が完成しました。前回と違って作成途中の写真をとる余裕がなくて、ある程度うまく動いてから写真撮り始めました。

最初の写真は、服を着せる前の全体です。
手前には矢が4本セットできるようになっていて、順番に4本の矢を放つことができます。
矢台にも少し工夫がしてあるのですが、それは後で説明します。
黒い糸のようなものが見えますが、完成したところで、これは全部切ってきれいにする予定になってます。この糸を通して結びつけるのがこのキットを作成する作業の最大の難関と言えます。

手前に小さな人形がいるのですが、ねじをまいて動かすと、この人形が、頑張って仕事をしているように見えます。本質的でないところも、きちんと作ってあるのが、よいですね。

人形部分のアップです。先ほどと違って矢台に矢を4本セットしてあります。上の写真と比較して、矢台が中心部を軸に90度回転していることが、わかりますでしょうか。矢を取ると矢台が動いて、4本連続して矢を放てるようになっているのです。















ここが弓曳童子の心臓部とも言えるカムです。ゼンマイの回転運動が、カムによって上下運動に変化し、このカムについている糸が人形の手を引っ張ることによって、きわめて複雑な動作を実現しています。
当時の人形は、このようなカムではなくて、テコで動作させていたらしいのですが、どちらにせよ、アナログの時代のこの発想には驚きを禁じ得ません。














矢を持ったところの手のアップです。手に糸がついていて、その糸の引っ張りとばねによって、指を開いたり閉じたりすることができます。バネが金属なのは現代風ですね。
あと、この手のバネというか、開閉の仕組みは非常にデリケートなので、ちょっと油断すると、すぐに調子悪くなってしまいました。



弓を持っている腕の下に黒い糸がついているのがわかるでしょうか。この腕に4本の糸が結ばれています。それぞれ、水平方向の回転・垂直方向の回転・指を閉じる・指を開くを担当しています。
この糸の調整をうまくやらないと、腕がきちんと動かないので苦労するわけです。白い軸に糸が巻きついているのですが、この軸を回転させることで糸の張り具合を調整するわけです。

着物を着せるところまで終わった写真です。着物を着せると、布が腕の動きを邪魔して、またうまく動かなくなったりします。布をゆるめたり、袖の部分をひっぱたりという作業が必要でした。



組み立ての様子は、下のページに詳しく出ているのですが、このページ、写真がすごく汚いですね。

http://kids.gakken.co.jp/kit/otona/yumimake.html

 また実際に動く様子は以下のリンクで、WMVの動画が見れます。

http://kids.gakken.co.jp/kit/otona/10/yumi_wme_hi3.asx